僕、男の子なのです☆









綺羅は陸の前を通り過ぎ、天理の前を通り過ぎ、目の前にいる信悟に背を向けて腰に手をあて僕を見下した。



「どうだセノ?
俺様の走りっぷりは」



「うん、真剣に走ってたよね!
かっこよかったぞッ」



「ッ///
だろ?!特にスタートダッs「あ、ごめん、そこ見てなかった」




スタートダッシュを見忘れていたことをちゃんと謝ったけど、綺羅は少し怒りながら力哉先輩たちの方へ戻って行った。




「信悟~僕、何か悪い事しちゃったかな??」


「ハハッ、大丈夫!
セノは気にしなくていいよ!」



「む~~…あッ、もしかして…」


「うん?」


「朝メロンパンあげなかったからかな?!」



うぅ~~どうしよう…

あげるなんて言って、結局僕が食べちゃったんだよなぁ~…


あぅ、そのことで怒ってるのかな??



「はは、あはははは…」



何故か信悟は呆れたように笑ってスタートラインを指さした。



「(綺羅、ドンマイ)ほら、セノ陸が走るよ、」


「えっ、本当だ!
陸~」



陸の背中に手を振ると、陸は振り返ってニッコリ笑った。



「おぉ、気付いt「キャ~ッ!!陸くんかわいいー!!!」


また僕の声は遮られた…。









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