強引にされたら気持ち、揺らぐんだってば
事情をよく知る友達との長電話
♦
「もしもし、私」
「おう。今日はお疲れー。突然ごめんな。コーヒー飲むだけやったのにこんなことに……」
「いやもうそれはいいんだけどさあ……。あの、ハルトさんっていったいどんな人なの?」
「なんか言われたん?(笑)」
「いやあ……これと言って特に、は。前回と同じといえば同じなんだけど」
「じゃあなんでそんなどんな人なんって聞くん?」
「……また今度会えるんだったらメールしてとか言うの。それって業界の挨拶?」
「ないよそんなん(笑)。会いたかったらメールしてってそのまま、そのまま」
「会いたくなかったらメールしなくていいの?」
「いやまあそうやけど。2人で食事とか行きたいなあと思わへんの?」
「………」
「おーい、聞こえてるー?」
「聞いてるよ」
「ハルはええ奴よ。俺が保証する」
「じゃあもしええ奴じゃなかったら、どうしてくれるの?」
「なんでもする」
「(笑)。無謀すぎるよ、そのワランティ(笑)」
「いやほんまやで? 俺がなんでもするってくらいに奴はええ奴なんよ」
「普段から何でもするじゃんユウジさん」
「せーへんよ!!」
「ミニスカで男誘惑してって言ってもするでしょ」
「するかー!!」
「(笑)」
「ええよ、ハルがええ奴やなかったらしたるよ」
「えー、軽いなあ。そんなの誰でもできるよ」
「できんよそんなもん(笑)」
「じゃあ二丁目でもできる?」
「やったるやったる」
「すごい自信だね」
「でなかったら言うかいな」
「ふーん」
「いっとき。ええ奴やから。大丈夫」
「いっ、いっときって。どこにも行かないよ」
「ハルにいくんやろ?」
「別に……私、ユウジさんと2人の方が楽しいしなあ」
「俺のこと好きなん?」
「……あまりの暴言に怒りで我を忘れそう」
「(笑)」
「大丈夫。好きだったら好きって言うから」
「えー、そう?」
「そんなことないから!」
「うん、ないと思う」
「なんだろう……。きっと私たちが付き合ったら、絶対別れると思う」
「そう? なんで?」
「えー。こんなはずじゃなかった!!の繰り返し」
「どんな酷い奴なん俺!!」
「パソコンの前じゃ彼女を忘れたりする」
「でもまあそれは仕事やからね」
「うーん、私は私一番じゃないと嫌だから。仕事の次とか言われるの、嫌」
「仕事と私、どっちをとるの!?」
「いや、そのときは仕事でいんだけど」
「仕事かいな!」
「だけどなんというか……。優先順位だよね、大事なのは」
「……同じちゃぅそれ?」
「かな?……いや、あの、とにかく。話したかったことは特にないのよ」
「こんな長電話しといてないの?(笑)」
「うん、やっぱないや」
「あそう……じゃあそろそろ寝ようか」
「うんそだね。おやすみ」
「ああ、今日ありがとう。そういえば」
「いえいえ……おやすみ」
「おやすみぃ」
「もしもし、私」
「おう。今日はお疲れー。突然ごめんな。コーヒー飲むだけやったのにこんなことに……」
「いやもうそれはいいんだけどさあ……。あの、ハルトさんっていったいどんな人なの?」
「なんか言われたん?(笑)」
「いやあ……これと言って特に、は。前回と同じといえば同じなんだけど」
「じゃあなんでそんなどんな人なんって聞くん?」
「……また今度会えるんだったらメールしてとか言うの。それって業界の挨拶?」
「ないよそんなん(笑)。会いたかったらメールしてってそのまま、そのまま」
「会いたくなかったらメールしなくていいの?」
「いやまあそうやけど。2人で食事とか行きたいなあと思わへんの?」
「………」
「おーい、聞こえてるー?」
「聞いてるよ」
「ハルはええ奴よ。俺が保証する」
「じゃあもしええ奴じゃなかったら、どうしてくれるの?」
「なんでもする」
「(笑)。無謀すぎるよ、そのワランティ(笑)」
「いやほんまやで? 俺がなんでもするってくらいに奴はええ奴なんよ」
「普段から何でもするじゃんユウジさん」
「せーへんよ!!」
「ミニスカで男誘惑してって言ってもするでしょ」
「するかー!!」
「(笑)」
「ええよ、ハルがええ奴やなかったらしたるよ」
「えー、軽いなあ。そんなの誰でもできるよ」
「できんよそんなもん(笑)」
「じゃあ二丁目でもできる?」
「やったるやったる」
「すごい自信だね」
「でなかったら言うかいな」
「ふーん」
「いっとき。ええ奴やから。大丈夫」
「いっ、いっときって。どこにも行かないよ」
「ハルにいくんやろ?」
「別に……私、ユウジさんと2人の方が楽しいしなあ」
「俺のこと好きなん?」
「……あまりの暴言に怒りで我を忘れそう」
「(笑)」
「大丈夫。好きだったら好きって言うから」
「えー、そう?」
「そんなことないから!」
「うん、ないと思う」
「なんだろう……。きっと私たちが付き合ったら、絶対別れると思う」
「そう? なんで?」
「えー。こんなはずじゃなかった!!の繰り返し」
「どんな酷い奴なん俺!!」
「パソコンの前じゃ彼女を忘れたりする」
「でもまあそれは仕事やからね」
「うーん、私は私一番じゃないと嫌だから。仕事の次とか言われるの、嫌」
「仕事と私、どっちをとるの!?」
「いや、そのときは仕事でいんだけど」
「仕事かいな!」
「だけどなんというか……。優先順位だよね、大事なのは」
「……同じちゃぅそれ?」
「かな?……いや、あの、とにかく。話したかったことは特にないのよ」
「こんな長電話しといてないの?(笑)」
「うん、やっぱないや」
「あそう……じゃあそろそろ寝ようか」
「うんそだね。おやすみ」
「ああ、今日ありがとう。そういえば」
「いえいえ……おやすみ」
「おやすみぃ」