恋せよ、男子☆
*2:アイツの気持ち
( 1 )聞いてみた
「ねぇ、たかし君って好きな人とか
いるの?」
帰っている途中、咲がきいてきた。
なんで急に……?
「い、いる…けど?」
こんなときに、好きなのは咲だ、なんて
言えたらカッコいいのにな。
でも俺は、そんな事言えるほどの勇気は
なくて…
これを言うので精一杯だった。
「さ…咲はいるのか?
その……好きな、ヤツとか」
こんなこと聞いてどうするのだろう。
聞いたって意味はないのに。
「うん、いるよ」
咲はあっさりと答えた。
「いつも優しくて、頼りになって……
すごくカッコいい人だよ」
そう言う咲は顔を赤く染めていて、
恋するオトメの顔だった。
いるの?」
帰っている途中、咲がきいてきた。
なんで急に……?
「い、いる…けど?」
こんなときに、好きなのは咲だ、なんて
言えたらカッコいいのにな。
でも俺は、そんな事言えるほどの勇気は
なくて…
これを言うので精一杯だった。
「さ…咲はいるのか?
その……好きな、ヤツとか」
こんなこと聞いてどうするのだろう。
聞いたって意味はないのに。
「うん、いるよ」
咲はあっさりと答えた。
「いつも優しくて、頼りになって……
すごくカッコいい人だよ」
そう言う咲は顔を赤く染めていて、
恋するオトメの顔だった。