ー美し桜と乱れし鬼ー

守りと池田屋

それから私は治っていつも通りに働けるようになった。




そんなある日の夕暮れ。




隊士の人たちがゾロゾロと集まっていた。




「あっ!土方さん!どうしたんですか?」




「あぁ…、池田屋に長州の奴らがいるらしいからそいつらを始末しにな」




池田屋…。




池田屋事件が始まるのか…。



確か、沖田さんや永倉さんたちが怪我をしたり…。




「どうした、奏華」




「…⁉っいえ!何でも…」
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