ー美し桜と乱れし鬼ー
「……世話焼くな、お前は」




そう言うとさっきよりも強く抱きしめてくれた。





暖かい…。





恐怖から安心に変えるように優しく抱きしめてくれた。





「土方さん…ありがとうございます…」






「対した事じゃねぇよ…。あぶねぇから、離れてろ」




ここはおとなしく聞かないと、ダメだよね。




「わかりました」





私は土方さんから離れて、少し歩いた建物の隙間に隠れて、終わるのを待った。




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