ー美し桜と乱れし鬼ー
「平助くーん?」




襖ごしに声をかける。




「奏華か?」




「うん。入るね」



襖を開けると、座って刀の手入れをしている平助くんがいた。




「どうしたんだ?」




「あのね、忙しいと思うんだけど屯所について案内してくれないかな?」




私のお願いに笑顔で『わかった!』と言ってくれた。



それから、平助くんに屯所のあちこちを周り案内してくれた。




案内が終わったから、ひとまず平助くんの部屋に戻った。



「まぁ、こんなとこかな」




「結構、広いんだね」




部屋がいくつもあったり、剣術を練習する所があったりして迷いそう。

< 36 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop