ー美し桜と乱れし鬼ー
「総司ぃ!奏華ぁ!どこいきやがった!!」



何とか、逃れることはできた私だけど、土方さんの声が響いている。




はぁ…、沖田さん逃げられたかなぁ。





「あれぇ?奏華じゃん?」



隠れていた私に話しかけたのは平助くんだった。



「平助くん、おはよう。どうしたの?」




「いやぁ、朝から騒いでっから何事かなって思ってさ」



「もしかして、起こしちゃった?ごめんね…」



「いや、いいって。土方さんの声で起きたし」



「そっか、良かったぁ」



「何が良かったって?」
< 49 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop