ー美し桜と乱れし鬼ー
まだ、朝が早く外にはあまり人がいない。



「じゃあ…はこうかな?」




私はほうきを取って掃除を始めた。




「あれ…?奏華ちゃん」




後ろから突然声をかけられて、ビクっとなった。





振り向くと、原田さんと斎藤さんがいた。




「原田さんに斎藤さん!おはようございます!」



「朝からご苦労だな!」




ニコニコ笑う原田さんに比べて、斎藤さんは相変わらず、無口だった。
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