ー美し桜と乱れし鬼ー
私は気が緩んだのか、その場に座った。




「おっと、大丈夫かい?奏華ちゃん」




「はい…。原田さん、斎藤さんありがとうございます」




「いやぁ、まさか奏華ちゃんが絡まれてるとはな」




原田さんの差し出した手を握って立ち上がった。




「じゃあ、俺らは巡察の続きしてくるぜ」




「……気をつけろ」



「はいっ!ご迷惑かけました」




巡察中の二人に迷惑かけちゃったな…。




「へぇ、あんちゃん」




行ってしまった二人を見ていると、中から墨を持った主人がでてきた。



「なんや、えらい騒ぎになっとったけどどしたんどす?」




「いえ、大丈夫ですよ」



「そんならええけどな。ほな、おおきに」




私は、それから野菜や必要なものを買いに行った。
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