君色【完】






あたしの頭にポン、と大きな手のひらを置くと、それだけ告げて拓人はどこかへ行ってしまった。



「.........」



鳴り止まない胸の音。
冷めない拓人の熱。

先程触れた手の熱も、まだ冷めないままだった。



...拓人が、あたしを...?
それも、ナンパしたときから?



驚いた。

この17年間、誰かに告白されたことなんてなかった。




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