君色【完】
「あたし...拓人が好き......」
「え?」
「好き...」
「.........絵梨...俺も...っ」
あたしを抱きしめていた拓人の力が、いっそう強くなった。
...颯太。
あたしは颯太に依存してたのかもしれない。
颯太が目の前からいなくなってから、ずっと寂しかった。
それだけ颯太が好きだった。
......でも今、目の前にあたしを...
あたしだけを愛してくれる人がいる。
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