君色【完】







「.........颯太...っ」





久しぶりに呼ぶ名前。
久しぶりに触れる手。
久しぶりに見つめる瞳。

そのすべてが、あたしを捕らえる。





「......」



熱で朦朧としているのか、あたしを見つめる瞳がトロンとしている。
いま、あたしの手首を掴んでいる手も熱い。



「......っ」

「......」







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