君色【完】
“抵抗できなかった”
当たり前だろう。
色んな意味で絵梨は弱い。男の力には到底勝てないんだろう。
...安藤は、どういうつもりなんだ?
別れたんだろ?それも、自分から。
それなのに、別れた女とも平気でそんなことできるのかよ。
「...拓人...。でも、ぜんぜん大丈夫だから!キスとかされただけっ。それ以上のことはされてない......から...っ」
チラっと俺を見る絵梨。
そんな絵梨の首元に、チラっと見えた、
「......キスマーク」