君色【完】

2年間の片思い









サァ、と病室の窓から爽やかな風が入り込む。

真っ白な、しわ1つないくらいのベッドに静かに眠る颯太。
その隣にあたしは座っている。



「......」


この間、拓人から伝えられたことには驚いた。
だけど、なんだか嬉しく感じたのは...おかしいのかな?



「颯太...」

「......」



いつものように、返事はない。

指1つも動かない。そんな颯太を見ていると、怖くなる。





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