君色【完】





そんな...。



「颯太は不器用で、いつも人を傷つけてね。小学校の頃もいつも先生に怒られてたのよ」

「...そうですか」

「......でもね、根は優しい子だから」

「...はい」

「この子を許してあげてね......」

「......はい...っ」




涙声交じりに、颯太のお母さんが小さく言った。
それに、あたしは力強い声で返事を返した。



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