君色【完】







「...それじゃぁ、そろそろ帰るね」

「あ、はい」



そういって、静かに病室を出ていった颯太のお母さん。
再び、病室にはあたしと、寝たままの颯太の2人きりとなった。




「...だってさ」

「......」

「......ねぇ」

「......」

「...」



あたしはいま、颯太の傍にずっと居たい。




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