君色【完】
epilogue
あたしたち、どれだけ遠回りしたんだろう?
少しだけ勇気をだせば、一歩踏み出していれば、怖がらずにいれば
すぐそこに、大切なものはあったのに。
触れられていたのに。
あたしはたちはなんてバカなんだろう。
だけど、だからこそ見えたものがあって
決してムダな時間じゃなかったよね。
たどり着いたその場所が、きみであってよかった。
あたしの世界は
きみ一色に染まってく。
君色
End