君色【完】






「......うん」




意地悪に笑う颯太。

...この仕草が、あたしの一番好きな仕草ってことを知ってる颯太は、
あたしがすねたり怒ったりしたらいつもこうやって頭をかき回す。



「...」




教室を出て行った颯太。

その姿を最後まで確認すると、小さく笑ってぐちゃぐちゃになった髪の毛を直した。



「...」



触れた部分が熱い。






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