君色【完】







「拓人っ」



数分後、小さな公園の前でようやく歩みをとめた拓人。
ぱっと離された手。

まだ、拓人の手の温もりが残ったまま。



「拓人...さっきの言葉......」

「飲み物買ってくるよ。なにがいい?」

「...お茶で」

「そこのベンチで待ってて」

「あ、ちょ...っ」




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