ヤンキー×お嬢様

美雨side

「・・・ゴ迷惑オカケシマシタ」

「「「「・・・」」」」

月曜日の朝、本当なら平凡に過ごすはずだった。

シナリオ通りに進むこれからの学校生活を夢見て、ベッド脇に置いてある目覚まし時計×4個+携帯を5時に止めるはずだった。

・・・はずだった。

朝ご飯を目の前に頭を下げる私に、コーヒーを飲む父さんも、赤くなった首をさするユイも、コロに餌をあげるキヨも、そしてキヨから餌をもらうコロも何も言わなかった。

「いいいい、いや、みみ、ミウ姉。だだだだ、大丈夫だよぉぉぉ・・・」

明らかに大丈夫でないと思う。

しかし、

「そうか、それは良かった」

私は流した。

別に大丈夫って本人言ってるしね。

「ええぇ、ユイ兄いいの!!!?」

キヨ、私を悪者扱いしないでくれ。

いや、私が悪いのか。

「ユイ、大丈夫だったか?」

キヨが心配するのは分かるが、お父さんは納得できない。

「父さんだって昨日遅くまで仕事していたから、今日の朝起きられなかったでしょ?」

「いや、ユイの悲鳴で目が覚めた」

・・・。

私は、小さい頃から寝起きが悪い体質で毎朝被害者がでる。

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