ヤンキー×お嬢様

「席に戻ろ」

女子に声をかける神山。

その女子の中に見つけた、黒髪のボブヘア。

校長室の場所を教えてくれた子だ。

同じクラスなんだ。

気が付くと、教卓には数学の先生らしき人が居て、隣には柊が居た。

『爽やか』の代名詞となる彼と目が合い、すぐに逸らした。






『ミウ、ごめんね』

周りは真っ暗。

なのに、何故か私の名前を知っている人の周りは輝いていた。

でも、光はその人の背後からだから逆光で、顔が見えない。

『ミウ、いつか迎えに行くから』

誰?

『だから、待っててね?』

そう言って、こちらに背を向け去る。

ねぇ、誰なの?

何で知らない人なのに、懐かしく感じるの?

「ーーーー!」

でも、これは夢。

「ーーーー!」

だって、

「ーーッ!咲丘!」
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