ヤンキー×お嬢様
え、これって・・・
一瞬戸惑う。
え、これめっちゃ
「簡単じゃん」
暗算して、途中式を省いて答えを書く。
「あってますか?」
チョークを置き、振り向くと高級スーツは焦っていた。
「せ、正解だ」
どうやら解けないと本気で思っていたらしい。
いやいや、このくらい誰でも解けるから。
キーンカーンコーン
チャイムが鳴り学級委員が号令かけた後、すぐに高級スーツは教室から出た。
ふっ、ざまぁだ。
なんて、ほくそ笑んだ。
ら、
「咲丘さん、すごいね!」
しまった、油断していた。
前を向くと、目をキラキラさせた栗色の耳上のツインテールの子がいた。
やばい、質問攻めにな「アタシたちのグループに入らない!?」
ツインテールの子は、すんごいバカデカイ声で言った。
「・・・グループ?」
「うん、そう!」
グループ、か。
私の寄った眉に気が付かないのか、彼女はベラベラ喋りだす。