ヤンキー×お嬢様
「あたし含んで3人よ」
うるさい。
「いっつも休み時間一緒に居るの!」
うるさい。
「咲丘さんも入ら「うるさい」
気が付いたら、口に出てた。
初めて、目が合う。
ツインテールの子の茶色い目が見開いてる。
ねぇ、そんな目で見ないでよ。
アンタも結局、アイツ等と一緒でしょ?
「な、何よ。こっちがわざわざ声を掛けてあげたのに・・・!」
「誰が、仲良くしてって言った?」
口は一回動いたら、止まらないもので。
「頼んでないのに、いい子ぶらないで」
「大体、そういうお節介迷惑だから」
「グループ?
くだらない」
パーーン!
左の頬がジンジンする。
顔をあげると、そこにはショートカットの子が右手を抑えていた。
抑えている左手の隙間から見える、右手の真っ赤な掌に心臓がヒヤッとした。