オーダーは誰にする?
白くて透き通る様な肌に、薄い唇と、すっきりとした目鼻立ち。
うわぁ…綺麗な人…。
私が見とれていると、その男の人は少し不思議そうな顔で見つめてきた。
「今はまだ営業時間ではないんですけれど…何かご用件は?」
「あっ、あの!私…安藤 瑠鹿(あんどう るか)っていいます。私をこのお店で雇っていただきたいんです‼」
いけない!
つい見とれてた‼
私が慌てて履歴書を差し出しながらそう言うと、
「うちで…?」
その男の人は履歴書を受け取り少し驚いたように瞬きをした。
「はい!どうしてもこのお店で住み込みで働きたいんです‼」