オーダーは誰にする?

中学生から5年間通ってきた学校を残りあと1年だというのに辞めたくなんかない…。


どうしても諦めたくなんかない。



「じゃあ、ルームシェアとか住み込みのバイトとか探すから!」


「悪いけど、今回は諦めてくれ。」


「お願い!どうしても今の学校に行きたいの!来年は付属の大学に寮が付いてるから、1年だけ許して‼」



すると父親は下を向いて考えだした。



しばらくして、


「…わかった。4月1日の夜にここを出発するから、その日の昼までに住み込みで働かせてくれる所を見つけなさい…」


「ありがとうお父さん!」


あまりの嬉しさに思わず父親の言葉を遮るようにして言った。

 

「その代わり、約束の時間までに見付からなかったら一緒に向こうへ行こう。」


「わかった。私、絶対に住み込みで雇ってくれるところ見つけるから!」
 



そうは言ったものの、そう簡単に高校生を雇ってくれるお店は見付からず、



今日、つまり期限の4月1日がきてしまったのだ。



そして、この"Angelic"が最後の希望。



ここで雇ってもらえなかったら私は今日、この街を離れなければならない。




そんなの絶対に嫌だ。



何としてでも雇ってもらわないと!


< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop