あなたのウシロ
東山裏学校
それは、私に友達が出来たところだった。
雛子と風奈(ふうな)というとても美人で、上品で。
一緒にいて楽しい友達。
「今日私、あの噂を耳にしたんですよ・・・クスクス」
日菜子が言った。
「あ」
私は何故かとても不安そうなとても腰が抜けたような間抜けな声を出してしまった。
「どうしたの、心乃?」
風奈が心配してくれている・・・。
けれど雛子はすごいニヤニヤとしている。
まるで私が怖いのを知っているかのように・・・・。
「大丈夫だよ、心配しないで」
私は精一杯の笑顔で答えた。