私の頬に、水が数滴 飛んだ。

――……え……?

驚いて目を開けると。

其処には、孤高の風を纏った、大きな背中。

腰迄 在る、長い銀髪。

「……翔織……?」

頭から胸迄、びっしょりと濡れた、恋人の姿が在った。

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