「でも、俺は もう高校生です。独りで生きて行ける歳なんです。だから……貴方との養子関係を、解消します。」

「ふざけんじゃねェ!!」

翔織の言葉に、祐貴さんが怒鳴る。

「高校生に なって、働けるように なって、独りで生きられるように なったから、もう俺は用無しだと!?そう言いてェんだな!?」

「違います!独りで生きられるように なったから、貴方から離れて、貴方の負担を――。」

「うるせェうるせェうるせェ!!」

祐貴さんの怒鳴り声に、翔織は黙り込む。

「どいつも こいつも俺から離れて行きやがって!お前も俺を見捨てるのか!!」

「佑美さんと翔織を重ねないで下さい!!」

気が付くと私は、祐貴さんに向かって、叫んでいた。

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