「っと、そう言や、椎名の奴に、休まず ちゃんと来いって言っとかないと。」

「えー、別に あいつ休んだって良くない?そっちの方が、クラスの団結力が……。」

葵ちゃんが、机に頬を押し付けて ぼやく。

「でも、来いって言っても、休むんじゃない?」

私の言葉に、曽根倉君は、不敵な笑みを浮かべた。

「来なかったら、ちっさい頃の恥ずかしい事 暴露するって言やぁ、来るだろ。」

「何それ聞きたい!!」

がばっと起き上がった葵ちゃんの頭を、舞ちゃんが軽く はたいた。

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