白の龍~私を救った暴走族~



そんな私の心の叫びが通じたのか、大地は話題を変えてくれた。


大地は白龍の話を沢山してくれた。


関東NO1の暴走族だってこと、さっきベンチに座っていた人が総長だってこと。


そしてまたまた驚いたこと!


それは4月から大地と同じ学校に通えるということ。偶然同じ学校だったのだ!


そしてその、美ノ宮高校の生徒の半分は白龍の人なんだって!


普通に考えてすごい!!



すると大地は足を止めた。そして真っ直ぐ私を見て


「俺は白龍の幹部だ!俺と前みたいにツルんでると、他の族から目をつけられるかもしれないし、危険な目に合うかもしれない・・・もちろん全力で守る!!それでも俺と前みたいに仲良くしてくれるか?」


そう言った大地の目には、不安が広がっているように感じた。


大地には前と変わらずに、いつも笑顔でいてほしい・・・


私と仲良くすることで、大地の目に広がる不安が少しでもなくなるなら、私の答えは決まってるよ。



「うん、もちろん!これからも変わらず大切な幼馴染だよ!!」


私が笑顔でそう答えると、大地は「サンキュー」と言って、私の頭をポンポンとする。


「大地って本当のお兄ちゃんみたい・・・ってか、いつまでも子供扱いしないでよね!」


と私が不貞腐れると「わりーわりー」と笑顔を見せてくれた。






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