白の龍~私を救った暴走族~
~大地side~
美空が風呂に入ってから、俺は遥さんに気になっている事を聞いてみた。
「遥さん、美空って何かありました?」
いきなりの質問に遥さんは驚いていた。
「は?何かって?」
「いや・・・目が・・・目に光がないような気がして。それにすげぇ警戒してるみたいだから・・・」
「あぁ、そうだな~・・・今は俺ら家族にしか心を許してないんだ・・・けど、今日の美空は楽しそうだったぞ!たぶん、大地に久しぶりに会えたからだろうな。何があったかは、本人から聞け」
遥さんは、俺の頭をグリグリと撫で回した。
美空・・・
離れている間に何があったんだ?
恋(れん)は守ってくれなかったのか?
俺はモヤモヤした気持ちを抱えながら、メモを遥さんに渡して美空の家をあとにした。
~side end~