白の龍~私を救った暴走族~


もちろん帰りも大地に送ってもらってるんだけど、何故かてっちゃんも一緒に着いてきた。



てっちゃんも1年生で幹部になったらしく、よく分からないけど凄い事なんだって!


そして、てっちゃんの幼馴染が今日サボったらしい・・・


私には関係ないんだけど、てっちゃんが一人でマシンガントークをしていた。


そんな話しを聞いていると、もう家に着いたみたい!



「明日も迎えに来る」と言って私に背を向け、帰ろうとした大地を私が呼び止めた。


「大地!!」


「ん?どうした?」


「大地のことは・・・信じていいんだよね?」


「あぁ、美空に何があったのか俺は知らないけど、信じていいよ」


大地は昔と変わらない笑顔で言ってくれた。


そして、忘れていた・・・てっちゃんを・・・



「俺のことも信じていいよ!美空に変な事しないし、裏切らないから!!」


そう言ってくれたてっちゃんに、私は何も答えられなかった・・・


だってそうでしょ?最初は誰でもそう言うんだもん・・・そして結局裏切るの。


元カレの恋(れん)だって、親友だと思っていた夏恋(かれん)だって、結局は二人で私を裏切ったもの。


あの人たちと、比べちゃいけないと分かっていながらも、比べてしまう・・・


いや、疑ってしまうんだ・・・





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