白の龍~私を救った暴走族~



私はこの家族が大好きで、みんなで暮らしたいと昨日まで駄々をこねた。


そして今も、美羅ねぇを見て泣きそうになっている私。


そんな私に美羅ねぇは


「美空~いつでも遊びにおいで!」


と私を抱きしめながら言う。



「うん!絶対来る~!!」


と私は美羅ねぇを抱きしめ返した。



「そろそろ行かないと!」と言うパパの声で、美羅ねぇは私から離れた。



みんなで車に乗り込んで、まずは美羅ねぇの暮らすマンションに向かった。



マンションの前に着いて車から降りた美羅ねぇは


「お父さん、お母さん、遥斗、美空のことよろしくね!」


とみんなの顔を見て言うと、遥にぃが


「お前も相変わらずシスコンか!」


「遥斗ほどじゃないわよ!でも美空は可愛いんだから仕方がないじゃない」と言い返していた。


遥にぃと美羅ねぇのこんなやりとりも、しばらく見れないと思うと、また寂しさが募る。


自然に溢れてくる涙・・・







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