白の龍~私を救った暴走族~
それから大地とてっちゃんは授業中、席にはいなかった。
休み時間の度に、怜は私に話し掛けてきた。
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そして昼休みのチャイムが鳴ると、大地が来て私を屋上へと連れ出した。
怜も許可が出ているみたいで一緒についてきた。
大地が屋上のドアを開けて先に入ると、続いて怜、そして私が入った。
屋上には5人の男の人・・・。
私はもちろん安心できる大地の隣に立った。
先に口を開いたのは、朝見た茶髪のイケメンさんだった。
「朝、大地とテツといるのを見掛けたけど、話すのは初めてだよね?初めまして、白龍の副総長の望月大和(もちづき やまと)2ーAだよ。大和って呼んでね。」
大和って・・・優しそう・・・だね。それに、頭も良さそう。
「俺達はもう紹介済みだからいいよね?」
てっちゃんがそう聞くのでコクンと頷いた。