白の龍~私を救った暴走族~
「ふーん、じゃあ私急ぐから!」
とその場を後にしようとしたら、後ろから手を引かれた私はその反動で振り返った。
そして、そこにいたのは・・・
すぐにわかった。
中2の時よりも大人びた幼馴染だった。
彼は私を見るなり、目を大きく見開き「み・・・く・・・?」と呟く。
「久しぶり!大地(だいち)・・・」
久しぶりに見た大地はイケメンになっていた。
まぁ中学の時もかっこよくてモテてたけどね。
「美空・・・なんで此処に?」
あっ!そうだった。
大地は中2の時こっちに引っ越してきたんだよね?
だったら教えてもらえるかも!!
「あのね、私昨日こっちに引っ越してきたんだ!それで、駅前のショッピングモールに買い物に来たんだけど・・・帰り道・・・わかんなくなった」
シュンとしながらそう言った私に大地は
「ぷはははっ!美空は相変わらず方向音痴か!」
と私の頭をポンポンしながら言う。
変わってないな・・・大地・・・