白の龍~私を救った暴走族~
そう思っていた私の耳に
「お前ら知り合いかい!!」
と徹也・・・さんが叫んだ。
「おーまぁーな!!」
そして方向音痴の私を心配した大地が送ってくれる事になった。
「だけど、その前に蓮に許可取らないと!美空も来い」
と私の手を引いて大地はどんどん中へ進んで歩いた。
ベンチのところには、いかにもヤンキーって人たちがたくさんいた。
そしてベンチに座っているのはただ一人・・・
黒髪に金メッシュ、そして鋭い目つきでこちらを見ている蒼い瞳の人だった。
大地はその人の前に立ち
「蓮!知り合いを見つけたから、送ってきていい?」
と掴んでいた私の手を引っ張って前に出した。