白の龍~私を救った暴走族~
家に着くまで離れていた間のお互いのことを教え合っていた。
びっくりしたのは大地が白龍っていう暴走族に入っていて、しかも幹部っていう上の方の立場だってこと・・・
びっくりしたけど、「大地なら・・・」って少し納得出来るところもあったりする。
だって昔から、私をずっと守ってくれていたし喧嘩も強かったから!
そしてとうとうあの話に・・・
「恋(れん)とはうまくいってるか?遠距離になっちゃったのか!今でもラブラブなんだろう?」
と大地が聞いてきた・・・
恋と大地は親友で、私たち3人は幼馴染だった。
でも大地が引っ越してからは、あまり連絡を取っていないって恋が言ってたっけ・・・
大地は優しい人だから、理由を言ったらきっと自分の事のように悲しむんだろうな・・・
でも私は大地のそんな顔が見たい訳じゃない。
でもごめんね・・・大地には嘘つけない!付きたくないから言うよ。
「ううん、もう別れたよ!去年の12月に・・・」
私はなるべく暗くならないように笑顔で答えた。
「あ?別れた?なんでだよっ!!」
ほら、大地はやっぱり眉をハの字にして悲しそうな顔をする。
でもね?大地・・・今はまだ・・・何も聞かないで・・・
私の心が悲鳴を上げてるから・・・
ごめんね?大地・・・・・・