できちゃいました!(結婚しました!番外短編)
居間に入って電気をつけると、

掃き出し窓のそばのソファーで

音々はころりと丸くなっている。


「ん~~八起さん?」

俺が来たのに気がついて起き上がった。


「まだ開けっ放しじゃないか、風邪ひくぞ。」


「ご飯にしますか?お風呂にしますか?それともわた…あっ」


よたよたして俺のところに倒れこんできた。


「おいおい大丈夫か?」


「あれ?あれれ?なんかぐるぐるする~?」


「なんだなんだ、酔っ払ってるのかあ?」


「どうしたんでしょう、体に力が入りません。」


「熱は?」


「はひっ」


「どうするか?救急車呼ぶか?」


「大丈夫で…。少し横になれ…落ち着く…しれません…」


「お、おい音々!」


軽いパニックになって携帯電話を開いた。

救急車か?タクシーか?

で、どこに連れていけばいい?


♪♫♬~

そんな時携帯の着信が鳴る。


「羽瀬さん?」


『ノムさん久しぶり。

 あのさ、昼間音々ちゃん具合が悪くて帰ったけど、

 明日休んでもいいからって伝えて?』


「羽瀬さん、

 音々が倒れた!

 どうしよう。

 どこに連絡したらいいかな。」



『はあ?

 何言ってんの病院だろ救急に決まってるだろ。

 俺が来るまで迎えに行くから用意して待ってろ!

 しっかりしろノムさん!』

そうか救急か、

とりあえず保険証とブランケットを準備して

家の戸締りをして羽瀬さんを待つことにした。


眠るようにくたっとしている音々。


熱がある様子はないが、

顔は真っ白で血の気がなかった。









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