できちゃいました!(結婚しました!番外短編)
点滴が終わってロビーに行くと

パート先の「メイドインジャパン」の店長羽瀬さんが

あたしたちを待っていた。


「音々ちゃん大丈夫?」


「店長どうしたんですか?どこか具合でも?」


「羽瀬さんに車出してもらったんだよ。」


「音々ちゃんがそんなに具合が悪いって思わなくて、

 ごめんね。

 倒れるなんてびっくりしたよ。」


「いえ店長あの…」


八起さんを振り返ると、にっこり笑って頷いてくれた。


「あの、こどもが、赤ちゃんができたみたいで、

 だから病気の訳では…」


「え??そうなの。そうかそれはおめでたいじゃないか。

 よかったなあ、おめでとうノムさん。」


「ありがとうございます。それでもう深夜なんで、

 早めに送っていただけると

 助かるんですが…」


「おお!そうだったな。さあ帰ろう。」


「羽瀬さん、深夜なのにしんやせ~ん♥」


「……」


ここでダジャレなの?しかも語尾に♥付き


八起さんのオヤジギャグに固まった店長と私。


八起さんは真剣にこれをいつ言おうか考えてたみたい。


全く呆れてしまった。




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