合縁奇縁~去る者は追わず来る者は拒まず
「あんたにわたしの何がわかるっていうのっ!
だいたい、なんであんたがここに居るわけ?
何の権利があってわたしのプライベートを邪魔するわけ?!」
「僕は春さんの全てを知ってるつもりですけどね」
噛み付くわたしに、山城はあくまで冷静に言葉を返してきた。
それが余計にわたしの神経を逆なでする。
「ったく、ガキが生言ってんじゃないわよっ!!」
「そのガキに抱かれたのはどこのどなたでしたっけ?」
わたしにワザとあの夜を思い出させるつもりなのか、あくまで挑戦的な強気な眼差しに、わたしの血の気は一気に頭に上りつめた。
「きっさまぁ~、消えろっ!
わたしの目の前から消えろっ!!!!」
振り上げた拳をあっさり山城に掴まれて、見動きできなくなったわたしは更に興奮して手が付けられなくなった。