My Sweet DRAGON
そもそも、誰だよ!付き合えとか言い出したの!



「じゃっ、帰りましょうか?」



「はあ?芹奈サンはなぁ、今から俺らと誕生日パーティーすんだよっ!!パシリはお呼びじゃねーっつーの!!」



あっ、鈴木か!くっそぉー鈴木め!!自分には関係ねーからって適当に返事しやがって!



「えっ?誰かお誕生日なんですか?おめでとうございます!」



「誰か、って…。テメェ、聞いて驚けっ!!今日は我らが芹奈サンの18回目の誕生日なんだよっ!」



「えっ!!ホントですか!?芹奈サン!!」



クラスメイトらしいけど、アタシ、コイツのこと全然知らねーし、喋ったこともねーし、しかもこんな優等生っぽい奴…まぁ、実際、優等生なんだけど…。とにかく!なんでアタシがこんな奴と…て、まただ。またしても勝手に話が進んでやがる。アタシのことなのに…アタシの誕生日なのに…



「…っせ……よ…」



「えっ?芹奈…サン?」



「うっせぇーんだよっ!!」



「っ!?」



瞬間、イライラマックス。



「てか、テメェらもだよっ!!ベラベラベラベラ余計なコト喋りやがって!!」



「「「あぁぁぁぁー!!」」」



ダンッと教壇を叩き、身を乗り出したままキョトンとする龍樹をキッと睨み付け、空になったミルクココアの紙パックをグジャッと潰したアタシは、床に胡座をかいたままギャンギャン吠える、田中・佐々木・鈴木の目の前のカードの山に、思いっきり投げつけた。

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