My Sweet DRAGON
「なっ!?芹奈サン、酷い!!俺の力作、クフ王のスーパーピラミッドがぁぁぁぁっ!!」



「うっさい!!黙れ!!てか、クフって誰だよ!ガン○ムかっつーの!」



しかもあえて黙ってたのに。コイツにだけは知られないように気をつけてたのに…。



「芹奈サン、芹奈サン!ガンダムはグ○です!ほら、俺んちにいる青い奴!!」



「んなもん知るか!」



「逆ギレ反対ー!!」



「うっさい!」



ウザいこと間違いないから、コイツにだけは絶対にバレたくなかったのに…。



「芹奈サン…」



「…んだよ」



ほらきた。



「そんな大切なコト、俺に黙ってたなんて…」



「なんてテメェに教えてなきゃなんねーんだよ」



「誕生日を“余計なコト”の一言で片付けるなんて…」



「は?誕生日なんて別にどーでも…」



「そんなの…」



「は?」



「そんなの寂しいじゃないですか!!」



「「「…。」」」



「ほれみろ!だから空気読め、っただろ!!この、3バカがっ!!」



「「「…はい。」」」



アタシは3人をキッと睨み付けると、今度は空になっていたアーモンドチョコレートの箱を投げつけた。

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