My Sweet DRAGON
「テメェ、さっきから何わけわかんねーこと言ってんの?芹奈サンが寂しいとか…んなコトあるわけねぇだろっ!!」



鈴木。オマエ、たまにはまともなこと言うんだな。



立ち上がり、龍樹に近づきながらガンを飛ばす鈴木を見ながら、アタシはうんうん頷いた。



「そーだ、そーだっ!!言ってやれ!!鈴木サン!!」



「頑張れっ、鈴木サン!!」



そうだ!頑張れ、鈴木!!



「芹奈サンはなぁ、今日は俺らと一緒に…」



「芹奈サン、じゃ、行きましょうか?」



「って、オイッ!!」



でも田中・佐々木・アタシのココロの声援も虚しく、一応先輩にも関わらず鈴木を華麗にスルーし、突然アタシの手を握りニッコリと満面の笑みを浮かべる龍樹。



「お誕生日プレゼントも買わなくっちゃ、ですね?」



「テメッ!!」



「ちょっ、」



なぜかいつもより険悪さ3割増の室内で、柄にもなくハラハラしてしまったが、ここでアタシが冷静にならなくてどーするよ!ってことで、クールに…クールーに…と、心を落ち着かせたアタシは、ふぅー…とひとつ息をついた。

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