My Sweet DRAGON
「ねぇ、芹奈サーン!」



「んだよっ!!」



「もうちょっと、ゆっくり歩きましょうよー」



「なんでアタシがオマエのスピードに合わせなきゃなんねーんだよっ!!」



「でも、せっかくのデートですし…」



「なっ!?で、ででっ、デートって!!一緒に帰ってるだけだっていつも言ってんだろーが!!こんなとこで!!しかも、んなデカイ声で言ってんじゃねーよ!!」



「えー。でもこれって放課後デー…」



「だぁぁぁぁー!!!てか、一緒に歩きたきゃオマエが付いて来りゃいいだろ!!!」



「……はーい」



あれから学校を後にしたアタシは、駅前の商店街を目的もなくいそいそと歩いていた。



もちろんすぐ隣には龍樹。



なんなんだよ。てか、さっきから顔ばっか見てくんじゃねーよ!なっ、なんか恥ずかしいだろーが!!



アタシは時折顔を覗き込んでくる龍樹からプイッと顔を背けると、チッと舌打ちした。

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