My Sweet DRAGON
なんなんだよ、一体。てか、いつまで付いてく来る気だよ!いつもはこの辺でサヨラナしてんのに……はっ!まっ、まさか!誕生日デートってマジなのか!?マジなのか!オイッ!!



「芹奈サン」



「んだよっ!!」



「芹奈サンってば!!」



「だから、なんっ!?」



でも突然ピタリと立ち止まり、ひとりグルグル悶えるアタシの腕をグッと掴んだ龍樹は、大きく目を見開くアタシから一瞬目を逸らすと、再び、今度は遠慮がちに見つめてきて。



「あの…」



「んだよ」



「えと、その、ありがとう…ござい、ます」



「は?」



若干頬を染めながら、ニッコリと満面の笑みを浮かべた。

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