My Sweet DRAGON
「えと…なに、が?」
「いえ、さっき…」
「さっき?」
「凄く、カッコ良かったなーって。やっぱ芹奈サンだなぁ…って思って」
「んな!?」
瞬間、カッと赤くなる顔。と同時に一気に上昇する体温。
「かっ、かかっ、カッコいいって!!」
「へ?」
「だっ、だだっ、誰が!!」
「だから芹奈サンです」
しどろもどりになりながら繋がれたままの腕をブンブン振ったアタシは、龍樹からプイッと顔を背けるとモゴモゴと口ごもった。
「でっ、でも!!」
「いえ、世界一カッコいいです」
「世界一って!でも、そんな、もん……晃太(コウタ)に比べれば…」
「ん?」
「あっ、いや…」
でも世界一の一言でアタシの脳裏にふいに過ったのは、アタシより強くてカッコいい“アイツ”の後ろ姿で。
名前を口にした瞬間から、急に体温が下がっていくのを感じながら振り回していたいた腕を下ろしたアタシは、俯きながらキュッと唇を噛み締めた。
「いえ、さっき…」
「さっき?」
「凄く、カッコ良かったなーって。やっぱ芹奈サンだなぁ…って思って」
「んな!?」
瞬間、カッと赤くなる顔。と同時に一気に上昇する体温。
「かっ、かかっ、カッコいいって!!」
「へ?」
「だっ、だだっ、誰が!!」
「だから芹奈サンです」
しどろもどりになりながら繋がれたままの腕をブンブン振ったアタシは、龍樹からプイッと顔を背けるとモゴモゴと口ごもった。
「でっ、でも!!」
「いえ、世界一カッコいいです」
「世界一って!でも、そんな、もん……晃太(コウタ)に比べれば…」
「ん?」
「あっ、いや…」
でも世界一の一言でアタシの脳裏にふいに過ったのは、アタシより強くてカッコいい“アイツ”の後ろ姿で。
名前を口にした瞬間から、急に体温が下がっていくのを感じながら振り回していたいた腕を下ろしたアタシは、俯きながらキュッと唇を噛み締めた。