幼なじみと一途な恋愛
皿を洗い終わって、まりあの反対側に座った。
すると、まりあがケチャップで俺の名前を平仮名で書いている。
「お前さ……」
「んー?」
んー?じゃなくて。
「なんで俺の名前なんだよ」
「へ?……ぁあ!!無意識に書いちゃった……」
無意識!?
「お前、無意識とか怖ぇぞ」
「だって、燈弥のこと考えてるとつい……」
見ると、まりあは恥ずかしそうに照れた真っ赤な顔で俯いていた。
……ヤバイ。
どうしたんだ、俺……。
この間から、まりあが可愛いと思う瞬間が増えた気がする。
今までの俺ならあり得なかった。
可愛いと思うことすら、なかったんだから。
やっぱ俺……。
まりあのこと意識してんのかな……。
幼なじみとしてじゃなくて、女の子として……。