幼なじみと一途な恋愛
そう思った瞬間、自然と心が落ち着いた気がした。
そして思ったんだ。
俺は、まりあが好きなんだって。
あんなにうっとおしいと思っていたのに。
アイツを好きになるとか、ありえねぇだろって思ってたのに。
いつの間にか好きになっていて、いつの間にか、俺の中はまりあが中心になってた。
「マジか……」
「ん?何か言ったか?」
「いや……まぁ、後でな」
不思議そうに顔を傾ける圭吾を見ながら、こいつに言ったら大騒ぎするだろうな……なんてことを考えた。
好きだと自覚してしまえば、以前のような態度をとることはできないだろう。
どんな顔で会えばいい?
……いつも通りが、一番難しいな。
その後の授業の内容は、 、全く頭に入らなかった。