幼なじみと一途な恋愛
スタイリスト関係の仕事をしているお母さんは、何かと私を使って化粧をする。
自分の顔とか髪を使えばいいのに。
されるがままにいじられること数分。
「できた!見て見て!まりあ可愛いー」
渡された鏡で自分の姿を見ると、私なのに私じゃない姿がそこにはあった。
髪はアップでまとまってるし、唇はピンクのグロスで光ってるし、頬もチークでピンク色。
睫毛だっていつもより長い。
すごい、こんなに変わるものなんだ…。
「ほら、早く行きなさい。待ってるわよ、燈弥くん」
「うん…行ってきます!」
ありがとう、お母さん。
少し自分に自信がもてた気がするよ。
下駄を履いて待ち合わせ場所に急いだ。
でも、髪の毛が崩れないように気をつけなきゃね。