幼なじみと一途な恋愛
「ほら」
「ありがとー」
買ってもらった焼きそばを受け取って開けると、ソースの香ばしい匂いがした。
美味しそう!
「気をつけて食べろよ?」
「うん。いただきます!」
浴衣にソースがはねないように気をつけて食べた。
うん、安定の美味しさ!
二人で半分ずつ食べたら、あっという間になくなった。
燈弥はクレープも買ってくれて、私は少し申し訳なかったんだけど。
「黙って奢られてろ」っていう燈弥に甘えた。
やっぱり甘いものって最高だよね。
「一口ちょうだい」
燈弥が横からヒョイっと、私が持っていたクレープを食べた。
へ…?
「ん。美味い」
何事もなかったように平然としてる燈弥とは裏腹に、私の心臓がまたドキドキと音を立てる。
今…今の恋人みたいだったっ…。
私の憧れてたシチュエーションTOP3…!!
ズルい。
燈弥はズルい。
そうやって私を無意識にドキドキさせるんだ。
いつだって、私ばかり……。